若手

ブラック企業、パワハラ上司、自殺やうつを理由に辞めていく建設会社の若手社員たち

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えっ??あいつも辞めるの?最近辞める人多くないですか?
会社に見切りをつけて辞める人もふえてきたのぉ~
せっかく入社したのに残念だな~何で辞めるんだろ?

目次

悲劇のミスマッチ~建設会社を辞めていく若者たち

新入社員が入ってくる季節になりました。今年は普段と全く異なる4月を迎えた方が多いかと思います。それでも新入社員は期待に胸を膨らませ、緊張した面持ちでこの4月を迎えたことでしょう。

とはいえ、一方で辞めていく若者が多いのもこの業界の特徴の一つ。特に最近では3年以内に辞めてしまう若者も多いんだとか。。。

私が入社したころは8人いた同期が1年目に2人、2年目に2人、辞めていきました。当時は『せっかく入社したのに何故?』と思っていましたが、自分が辞めることになったときに彼らの気持ちがわかるようになってきました。

辞めるからにはそれなりの理由があるんだね~

建設現場の劣悪な労働環境

当時、真っ先に辞めた同期の2人は完全に疲弊していました。

平日の帰宅は23:00過ぎで土日も仕事。建築関連の現場だったこともあり発注者との打ち合わせが長引く、理不尽な要求を突き付けられることは日常茶飯事だった、と文句を言っていました。

おまけに現場に歳の近い上司はいなくてベテラン所長と年の離れたパワハラ上司。仕事が忙しいことは自分に言い聞かせて納得するものの、現場内の人間関係に完全に疲れ切っている様子でした。

宿舎は協力会社のオジサンとの2人部屋。当然、休まるヒマもなく段々と転職することを考え始めた、とのことでした。

プライバシーの確保なんてないからね~

それでも同期が比較的多い現場であれば、日々のストレスや鬱憤なんてお酒飲んで忘れることもできたんでしょうけど、この2人の同期の現場は人も少なく、相談できる同期や年齢の近い先輩もいないことがストレスを助長していった、ともいえるでしょうね。。。

イメージしていた働き方とのギャップ

そもそも彼らが建設会社を選んだのは別の建設会社に入社した大学の先輩の話がきっかけでした。

「地図に残るほど大きな仕事ができる」「スケールの大きなダイナミックな現場」等々、ありがちなセリフに乗せられて建設会社への入社志望を固めていきました。

想像していたのはリクルーターからの言葉通り、大変だけどとてもやりがいのある大きな仕事、のハズでした。

しかし、実際に入社して現場に配属されてからの最初の仕事は現場のトイレ掃除などの雑用。

朝は真っ先に現場に到着して先輩、上司の机を拭く、ゴミ箱を片付ける、等々の雑務をこなしていきました。

やっと測量の方法を教えてもらっても、『遅い!』と叱責されちょっと間違いがあったものなら大声で説教される、という日々が待っていました。

彼曰く、建設会社の仕事というのは「発注者からの命令を協力会社の職長に伝達するだけ」、大きなものを協力して造り上げるという実感を得ることは皆無だった、とのこと。

更に、「モノを造る建設業界に憧れて入社した、たとえ忙しくとも仕事にやりがいを感じていれば辞めることはなかっただろう」と言っていたことが印象的でした。

仕事のやりがいって大事ですね!

建設会社の新入社員が入社後に感じる様々なギャップ

建設会社に入社した新入社員が感じるギャップをまとめてみました。

  • 働き方についての考え方が古い
  • 夜中の呼び出しがあったりする
  • 年齢の近い人が職場にいない
  • マニュアルはなく仕事内容が経験により判断される
  • 残業が多すぎる
  • 給料が低く拘束時間が長い
  • 受注者の立場が低すぎる
  • クリエイティブな仕事はほとんどない
  • 飲み会での振る舞いが評価に影響する
  • 考え方が古い
  • パワハラ上司
  • 思ったよりも世間に認められていない
  • 単身赴任が多い

如何でしょう?少なくとも思い当たる節はあるのではないでしょうか?

会社に入る前、会社の採用担当者はあまりネガティブなことは教えてくれません。最近では企業の口コミサイトなんてのもあるので参考にされた方も多いかと思いますが、それでもギャップがなくなることはないでしょう。

 

中には、「働き方改革が進んでいた」「風通しが良い」なんて意見もあるようですが、大半は残業の多さや企業体質に関連したギャップを嘆くものが多いようです。

仕事内容に大きな魅力を感じて建設業界に就職したものの、入社後にギャップを感じて失望する。残念ながらこういった事例は今後も繰り返されていくことでしょう。

マズい!このままでは魅力ある職場なんてムリ!!この転職連鎖を止めなくては!
ムリじゃ!今の世の中一生会社にしがみついて生きる方ことの方がリスクなのじゃ!

そもそも新卒入社でなくてはいけないのか?

そもそも入社する前にギャップを埋めようという事自体が不可能であると感じています。

結婚相手だって付き合ってた頃と同じとは限らない。結婚してしばらくすれば、付き合ってた頃と全然違うといった話はどこにでもある話ですよね。

それを数回の面接やリクルーターの話を聞いてわかったように思う事自体が不可能ではないでしょうか?

しつこいようですが付き合っていた結婚相手とは入社する会社よりも密に知り合ってきたはず。それでも結婚したら変わるのですから。。。

 

であればどうするか?

 

終身雇用という考えはこの際、捨てた方がよいでしょう。

そんな時代でもないし、一生同じ会社に働かなくてはいけない規定はありません。社則にも書いていないし。。。

終身雇用の年功序列も昔の高度経済成長期に効果を発揮した制度でしかありません!!

 

今は働く人が自由に働く場所を選べる時代です。

昔は転職というとネガティブなイメージがつきまといましたが、今はそんなイメージはありませんよね。

もっと働く人が自由に自分の職場を選べる世の中になって欲しいなと思います。

自由に自分の職場を選べる世の中になって欲しいですね。活き活きと活躍できる職場で仕事をするのがイチバン!!

 

入社した会社にギャップを感じている方はコチラ

 

 

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