建設業界

過去最高利益を更新した建設会社の今後の不安材料とボーナスのカラクリについて。

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今期は過去最高益を記録した建設会社が多いと聞きますね!
報道と実態の乖離も気にすべし!実態として給料上がってるか?
確かに!報道とは裏腹に生活は苦しいままだ!

目次

建設業界における今期のボーナス

建設業界が活況に沸いている、追い風が吹いている、長いトンネルを抜け絶頂期へ、などなど、景気の良い話でもちきりの最近の建設業界。ボーナスの支給額も過去最高になっているそうです。

私が入社して会社を辞めるまでの十数年間、ボーナスが一番多かったのはなんと2年目の冬のことでした。1年目はどうしても新入社員のボーナスは業績に左右されず雀の涙程になってしまうのは聞いてはいましたが、コレは帰省旅費か?と目を疑ったことを覚えています。それでも2年目の冬はそれなりのボーナスをもらって喜んでいました。しかし、その後の業績悪化により年々ボーナスは下がる一方、後から考えてみれば2年目の冬が最高額でしたね(笑;)  その数年後は一律10万円なんて悲惨な状況もあったことを考えてみると、昨今のボーナス支給額というのは建設業界の復活と捉えることもできなくもありませんね。

ボーナス一律10万円時代!あの時に比べると景気は良いようですね。

改善した建設業界の受注環境

かつては(今でも?!)3Kとか言われてきた建設業界です。ちなみに、Kはきつい、汚い、給料安い。最近の報道を見る限り、給料安いに関してはチョット改善したような兆しが見えますね。理由は大幅に改善した採算性、要は受注環境が良くなってきた、というのが背景にあるようです。私が勤めていた頃の現場では粗利10%もいけば優良現場として支店長やら社長から表彰を頂くような状況でした。それが選別受注(条件の良い案件を選別して受注する)ことにより、採算性が改善されたのが大きな要因のようです。

楽観視できない建設業界に対する見通し

一方、明るい未来が見えているかといえば、新聞、雑誌などのメディアの間では何とも歯がゆい論説が幅を利かせています。残念ですが業界内でも楽観的な声は聞こえていないようです。リニアや大阪万博、インフラ施設の老朽化対策や更新だけじゃ物足りない、というのが正直なところでしょう。

景気が良いのは一部の大手建設会社だけなのかも。。。?

今後の不安材料

そもそも建設業で働く人が減ってきている

そもそも建設業は昔ほど人気職種ではなくなってしまいました。大学ではなぜか「土木工学科」の土木がなくなり、「環境工学科」とか「社会基盤工学科」とか「都市工学科」とか名前自体が変わっていますね。カリキュラムは変わらないのに「土木」というイメージが悪いことが影響しているのでしょう。個人的には「どうでもいいこと」の一つですがそうでもしないと学生を確保できないというほど深刻なのでしょうね。ここで理想(環境工学=カッコいい)と現実(土木=ダサい3K)のギャップを見せずに学生を確保する手法に作意的な印象を持ってしまうのは私だけでしょうかね… 就職してから悩んで会社を辞めるよりは『土木』の魅力をしっかりと伝えることの方が重要だと思うのですが。

そうはいっても土木で働く人が減っている、職人さんたちも高齢化が進んでおり、今後高齢者が一挙にリタイアすることによって生じる人手不足は避けて通れそうにないでしょう。

人で不足で人件費高騰。労務費の増加。利益率を圧縮。って感じですね。

今後も同じように採算性の良い環境が続く保証はない

良くも悪くも建設業界というのは受注産業です。発注者様が仕事をくれないと仕事もできない。この辺りが自分から仕掛けていけるその他の業界、例えば自動車、家電メーカー、その他色々の業界との違いでしょう。購買意欲を掻き立てる訳でもなく、黙ってプロジェクト発注されるのを待つ、ここぞとばかりに受注競争に走る、という構図です。最近は採算性が良くなったなんて言われていますが、要は仕事が増えた、人員不足で仕事を受注したくても入札に踏み切れない会社が多い、結果として高値で受注することができた、という要因が重なって今の状況があると考えるべきでしょう。数年前、仕事が極端に少なくなった時期には多くの会社が安値競争に巻き込まれた(安値でも受注しないことには会社を存続できなかった)ために採算性の悪い工事が頻発した、ということからも外的要因が支配的な産業と言わざるをえません。

つまり今後の景気、人口推移を期待しても今日のような受注環境が稀であることは自明の理ということになるでしょう。

オリンピックが終わった後の大型工事はないしな~

ボーナス平均支給額最高のおもてウラ

2018年12月12日のANNニュースで、「大手の冬のボーナスは過去最高!平均額のトップは建設業!!」という報道がなされていました。建設業8社平均で159万3228円だそうです。

どう考えてもおかしいですよね!!(怒;)

大体、8社平均ってトップの8社でしょう。そして建設会社(ゼネコン)だけじゃなく、建設関連デベロッパーも含まれているかも知れません。報道に惑わされて「建設業って給料いいんだな~!!」って思わない方がいいでしょうね。

大手8社と中小ゼネコンでは大きな違いがあるぞ!!159万円ももらってないぞ!!

今のうちに次の一手を模索しよう

どうでしょう?皆さんの今期のボーナスは満足のいく額だったでしょうか?

転職して思うのは「やっぱり建設業は給料が低い」という点です。これは手取りとい意味じゃなくて時給換算すると、という意味においてです。定時退社、土日祝日休みでもそれなりの給料を支払ってくれる会社なんてないと思っていました。転職するまでは。。。

今の全体的に景気の良い今が転職のチャンスかも知れません。マジで。。。

建設業界で働いている時にもらっていたボーナスをベースとするならば、それよりも高額のボーナスを支給してくれる会社は沢山あるんです。実は。。。

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