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スーパーゼネコン、中堅ゼネコンに勤めていれば安定した人生を送れるのか?
小さいころから親の言うことをしっかり聞いて、真面目に勉強して学校に行って、大企業に入って、高い給料もらって、っていうのが人生の勝ち組パターンって思ってませんか?
少なくとも高度成長期~昭和~平成の終わりまではそうだったのかもしれませんね? 平成も終わり令和に突入した今となっては、そんな幻想は既に過去のものとなっていることでしょう。
大体、大企業だって不祥事、業績悪化で簡単に潰れるこのご時世。未来永劫安定的な会社なんて幻想です。
それでも高度成長期~バブル期を経験してきた親の教え(洗脳?!)を忠実にこなすことを課せられてきた世代にとってみたら、まだまだ大手建設会社への入社志向はまだまだ続くんでしょうね。
そんなこと考えてるときに気になる記事を目にしたので思うところを書いてみました。
「給料が高くて新卒が辞めない会社」ランキング
厚生労働省が10月に公表した「新規学卒就職者の離職状況」の最新データによると、大卒就職者(対象は2015年卒生)の3年後離職率は31.8%と、前年比で0.4ポイント改善されたそうです。
東洋経済によると『就職四季報2020年版』(総合版)から、3年以内離職率が低い会社すなわち定着率の高い会社を集計し、さらにそこから年収が高い会社を抽出。
「給料が高くて新卒が辞めない会社ランキング」として紹介されています。
その中の記事で特に目に留まったのは、トップ200社のうち建設業が27社を占める、という事実。まぁ3年後離職率という3年縛り(?!)に何か意味があるのかわかりませんが…
実際私も10年以上在籍した会社を辞めたわけですし。
建設会社に入社する新入社員は他の業界よりも我慢強く、かつ建設業以外の就職先がなかなか思いつかない、というのも何か影響しているような気がしないでもありません、個人的には…
それでもオリンピック景気の影響もあり、現在は人気職種なんですね。
新卒が辞めない建設会社ランキング
記事の中から建設会社をピックアップしてみました。
福田組 (100%), 大林組(97.8%), 鹿島(96.7%), 大成建設(95.7%), 清水建設(95.1%), 奥村組(92.2%), 三井住友建設(91.2%), ピーエス三菱(90.5%), 戸田建設(90.4%), 建設技術研究所(90.0%), 前田建設工業(89.1%), フジタ(88.0%), 西松建設(88.0%), 大成ロテック(88.0%), 東光電気工事(87.3%), 五洋建設(86.4%) * ( )内の数値は3年後定着率
アレ?! 27社ない…?? (首都高速、エネルギー、不動産業界も27社の中に入ってるのかな??)
まぁ、そうはいってもしっかりとスーパーゼネコンは離職率が少ないという地位を確保していますね。ちなみに竹中工務店が入っていないのは非上場だから。
新卒が辞めない会社のランキングとともに、ガマン強い新入社員の数ランキングも実施して欲しかったな~というのが個人的な思いです。
総じて建設会社の新入社員はガマン強いと思いますよ!
そうでなければあんな理不尽な建設現場で働くことできないですからね!!
大企業イコール安定企業、満足できる会社なのか?
人生勝ち組 or 負け組っていう考え方っていつ頃から定着したんでしょう? バブルの頃でしょうか?
私以外にも鹿島や清水建設から転職して第2の職場で働いている人もいます。どちらも入社3年を遥かに超えて10年以上働いた末での決断でした。
世間一般にいうとスーパーゼネコンに勤めているということは『勝ち組』ってことになるのかも知れません。
しかし、本人は辞めたくて仕方なかったそうです。
辞めたくなった理由は色々…旧体質の業界構造とか家族との時間的制約とか…
こればっかりは本人の気持ちの問題ですね。
転職する会社を選ぶ際に気を付けること
新入社員であれば入社する会社を選ぶ基準は知名度や給与の高さも企業選定の一つになりがちです。
しかし転職の際は、巷にあふれているイメージだけで判断するのは危険でしょう。理由は明確で『失敗する転職をする訳にはいかないから』
私は転職する企業を決める際には、転職サイトの担当者の方から企業風土、業界、会社の雰囲気もしつこいくらいに質問しました。
転職サイトの担当者の方も転職先企業の人事の方とは情報交換していますし、そもそも転職を斡旋した人がすぐに辞めちゃったら転職サイトとしても評判にかかわることになりますから、だれでも斡旋すればいい、ということにはならないはずです。
大企業だから、勝ち組だからという表面的なイメージで転職先を探すのではなく、徹底的に転職サイトを活用して自分に合った転職先を勝ち取って頂きたいと思います。
本日は気になる記事を見ながら転職を考えている人へのアドバイスという点で記載してみました。