目次
建設業界の早期退職制度
2010年前後における建設不況の際に色んな建設会社で早期退職制度という名のもと、人員整理が行われたことは記憶に新しい方も多いかと思います。
あれから10年経ちました。景気が良くなったという実感を持っている方は少ないかと思います。大きな仕事はなく、震災や復興支援事業があるために何となくそれなりに仕事がある、という状況ではないでしょうか?
2020年以降、間違いなくあの時と同じような状況が訪れます。
今回はこの早期退職制度を活用すべきか否かという観点で記載してみました。
今後の建設業界と早期退職制度の復活について
そもそもこの早期退職制度は会社の仕事量に対して余剰人員が出てきた、十分な給与を支払うことができないから事業削減に伴い人員整理を行う、というもの。
早期退職制度の斡旋は、つまり名前を変えた(表面上は穏便な)クビきりと同じと捉えた方が分かりやすいでしょう。
今まで曲がりなりにも元気に仕事をしてきた上司が突然辞める、なんて光景を目にしてきた人も多いのではないでしょうか?
以前勤めていた会社での話ですが、ある日突然『あなたが今会社を辞めたら退職金300万円(当時)上乗せして支払いますよ!』なんて通知が全員に配られました。
その後、一人、二人と辞めていく光景を目にしてきたものです。
建設業界は古い体質が残る業界で人情に厚く社員を大切にするのだ!と強調する経営者おりました。あなたの会社はどうでしょう?
そんな義理人情に厚い会社が冷酷にそして穏便にベテラン上司に対して早期退職を斡旋していくのを目の当たりにしてきました。
当時は会社の中の雰囲気が何となくどんよりしてどんどん元気がなくなていったことを思い出します。
現状は持ち直して、建設会社の農業参入支援やら、介護参入支援などといったバカげた政府の取り組みは無くなりましたが、オリンピック需要、災害復興事業が一通り一段落する数年後にはまた同じような状況が来ると予想しています。
早期退職制度を活用するメリット、デメリットについて、及び今後、自身の考え方としてどのように覚悟しておいた方がいいか? について、経験をもとに私なりの考えを記述しました。
早期退職制度を活用した場合のメリット、デメリット
メリット
- 退職金の割り増し
- 再就職先の斡旋を受けられる(ことが多い)
- 再就職先は関連企業になるだろうからこれまで培ってきた人脈も無駄にはならない(場合が多い)
昔は再就職先の斡旋もされていたようですけど、今後は斡旋する会社の状況も厳しい、という状況が考えられます。斡旋はあまり期待しない方が良いでしょう。。。
デメリット
- なし
デメリットありません!(断言!!)
どのみち残っていても早期退職制度を行わないといけないような状況なわけで、残っていたら安泰なんていう保証は全くありません。(というか残っていた方がアブナイ!)
お金もらえて、潰れかけそうな会社から転職できると思えば気が楽です!(笑)
建設会社の早期退職制度は活用すべきか?
どうでしょう?
私の考えは『利用できるものは徹底的に利用すべき』です。(笑)
どのみち、会社に残っていてもロクなことはありません!(断言!!)
残っても地獄、去っても地獄、と思うのであれば、去らなかった時の方が後々後悔する、というのが私の考えのベースです。
人それぞれでしょうけど、人間は留まることに快適を感じる生きものです。
でも留まり続ける水はいずれ腐って悪臭を放ち始めます。であれば思い切って一度しかない人生、思い切って生きた方が絶対に良いハズです。
このページにたどり着いたということは何かしら考えがあってのことと思います。思い切ってやってみようじゃん!年齢なんてカンケーねーよ!って飛び出す人が幸せを掴める世の中になって欲しいと思います。
今、早期退職制度の募集がない。待つべきか??
私の場合、退職を決意して、新たな会社の入社試験を受験して内定をもらって元の会社に退職の意思を伝えた次の月に早期退職制度の募集が行われました。
しまった!!早まった!!と一瞬思いましたが、よくよく考えてみると早期退職制度の募集を待ってから今の会社の入社試験を受けていたら受かっていたかどうかはわかりません。
こればっかりは運とタイミング。よく就職、退職を結婚と重ね合わせて表現されることもありますが、まさにそんな感じだと思います。
要は、募集があってタイミングが合えば早期退職制度は活用すべき。でも別にその募集にのっかることを第一条件に転職のタイミングを図るべからず、というのが私の考えです。
どのみち早期退職制度で手にするであろう割り増し退職金の額なんてたかが知れています。たかが数百万円の話じゃないですか。。。(貰えなかったのでそのように思い込むことにしている。。。)
転職に成功すれば年収数百万円アップ、土日の出勤なし、深夜残業なし、の生活を手にすることは不可能な話じゃありません。(実際、私はそうなりました!)
目先の退職金に目をくらませて転職の可能性を狭めることが良いことか?なんてチョット冷静に考えればわかることです。
もっと大きな目標に向かって、思い切って自分の人生を突き進んでいって欲しいと思います。