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外国人労働者と日本人固有の変な感覚
今や建設現場で外国人労働者を見かけることも珍しくなくなりましたね。彼らは正式には外国人技能者というらしいです。
今や牛丼チェーン店やコンビニでも外国人店員を見かけることも珍しくありません。
日本人の感覚として、建設業、外国人労働者、3K など、肯定的なイメージを持つ人は残念ながら少ない、というのが現状です。
小さな島国日本、そんな閉鎖的な国民性が今後グローバル競争の中で生き残っていくことができるのでしょうか?
個人的な意見としては、どんどん外国人を入れて建設現場でも働いてもらう、日本人もどんどん海外に行って日本の技術を使ってバンバン受注する、くらいの改革があってもいいんじゃないかと思っています。
でも難しいでしょうね。閉鎖的な国だし、閉鎖的な業界ですから。。。

外国人労働者の推移
建設業界で働く外国人は18年末時点で6万8000人に上り、過去7年で5.3倍に増加しました。そのうち5万人が技能実習生または外国人建設就労者という在留資格で建設現場に従事しています。
技能実習生は業務を通じた技術転移の促進という国際貢献が目的ではあるが、小さな建設会社にとってみたら人員不足を補う安価な労働力として見られているのが現状でしょう。
労働力であろうが技術実習生であろうが、彼ら外国人にとってみたらどうでもいいことじゃないでしょうか?
日本という国で働き、給料をもらい、家族に仕送りをする。
一方、日本の建設会社は人手不足の解消にもなる。
そりゃ、奴隷制度じゃあるまいし必要な福利厚生を確保した上で、Win-Winの関係を保つことができればそれはそれで良しと思いますが如何でしょう?
日本人の変な感覚
建て前はどうでもいいが、人員不足であれば外国人労働者であれもっと日本で働くことができる仕組みがあればいいと思って仕方がありません。ましてや高齢者が退職して若者が退職していく建設業界において、外国人の雇用は、かゆいところに手が届く解決策になるはずです。
彼らは過酷な労働環境でも日本人の若者のように文句もいわず建設現場での任務をこなすでしょう。
ところが日本人の、特に年配の建設会社の経営者には不安がある、言葉の壁、等々の理由により彼らを受け入れられない人も多いと聞きます。
このまま衰退してもいいのですか?もっと積極的に彼らと共存していく仕組みを考えていかないとこの先どんどん先細りになってしまうのではないでしょうか?

他の国は?
そもそも建設業に限らず、日本は外国人が就業するためのハードルが高すぎると思います。
建設業にせよ介護にせよ、海外からの働き手を雇用して発展してきた国は多いはず。なぜ日本人だけで何とかしようとするのでしょう?
のではないだろうかと危惧するところである。海外の建設業のなかで自国民だけで労働力を確保しつつ発展し続けている国があるのだろうか? 少なくとも今後5年くらいでICT技術で全てカバーできるとは到底思えない。
建設業界=悪、海外労働者=悪、という間違った思想
日本は島国である。この島国根性はそろそろ捨て去ってもっと大きな目で外国人労働者と共存することも考えていかなくてはならない時期に来ていると感じる。
高度成長期からバブルまでは日本人だけでがむしゃらに働いていればそこそこ良い、という時代は既に過去の出来事である。いつまでのこんなオールドファッションのやり方に固執する必要は全くない。そもそもこういった思想を植え付けてきた教育、マスコミの悪害にそろそろ気が付くべきである。

外国人労働者を受け入れて建設業が生き残るには?
今後も外国人労働者の数は増えていくのは間違いない。彼らにとってもっと魅力のある国になってほしいと思う。ある調査によると外国人労働者が生活環境や賃金、ワークライフバランスなどで評価した「働きたい国ランキング」で、日本は主要33か国中32位だそうだ。インドや中国よりも日本は魅力がないらしい。
そもそも日本人だけで国が成り立っているわけじゃない。彼らと仕事をした経験は海外で事業展開する際にも役に立つはずである。いつまでも田舎の閉鎖的な田舎の建設会社では明るい将来像は見えてこない。
そもそも閉鎖的で保守的な日本の田舎の建設会社が簡単に変われるかどうかは経営者の考え方ひとつと思うところではあるが。。。
