建設業界

オリンピック特需が過ぎ去った後の建設業界の末路 (2021年更新版)

更新日:

オリンピックが1年延期になりましたね。
そうじゃの~
オリンピック需要が過ぎ去った後の建設業界はどうなっちゃうんでしょう?

目次

オリンピック需要後の建設業界

オリンピック特需の後も手控えていた新規工事の継続により大幅な受注減はないだろうと言われていた矢先、オリンピックが延期になりました。

今後は建設業界はどうなんでしょう?

オリンピック後の巨大プロジェクトもないしな~。。。

2020年以降、工事量は落ち込まないと思われていた。

オリンピック需要により新規工事の受注を控えていたために2020年以降も工事量は落ち込まないという話も出ていました。しかし、最近の不景気により発注者である民間企業の業績を圧迫しているのは一目瞭然、今後の新規事業が控えられていくことを想像するのはたやすいことでしょう。頼みの綱の公共工事も昔のように公共工事を増やして経済をまわす、なんて方向に舵を切るとは到底思えないですね。

2020年以降、工事発注量が落ち込んでいくことは火を見るよりも明らかです。

ヤバい!ヤバい!ヤバい! 仕事はどうなるの?

海外に進出する勇気があるか?

いつも議論であれば国内需要の低迷において海外進出、という議論がなされてきましたが、昨今の状況においても難しい… それでも今後、人口増大が見込まれるインドやアフリカでのインフラ整備といった開発を当てにするのであればまだ受注の機会はゼロではない。

そこに進出する勇気が会社としてあるか?

おそらく積極的に進出する状況となるにはまだ数年必要かな?というのが私の感触です。

海外の工事もまだヤバいでしょ。。。

五輪後の勝負はここに賭ける

それでも建設会社はなくなるわけじゃない、何を事業主体としていくか?日経コンストラクションの記述から考えてみました。

洋上風力発電

降って湧いたような感もある洋上風力発電ですがあっという間に電力各社、商社、ゼネコン、造船、メーカーが注目する分野になってますね。

この分野で独り勝ち、なんていう構図はなかなか日本の業界では難しいのでしょう。ましてや今は洋上ということもあり海外建設会社も一目置いている分野になってしまっている。事業がスムーズに進むとも限らない。

いつものように少ないパイに多くの会社が群がる構図、既得権益を守ろうとする業界の構図、は消えてなくなることがないでしょう。

確かに日本の建設業界の構図を加味すると独り勝ちの構図は描きにくい。。。

宇宙開発

とあるスーパーゼネコンでは宇宙開発室があり来るべく宇宙開発事業に関するビジネスの準備をしているそうな。。。

なんとも夢のある話であり私自身も非常に興味があるのですがこれを儲けに結びつける、となるとイマイチ?とならざるを得ません。

世の中猛烈なスピードで移り変わっているとは言え、事業化、という観点ではもう少し時間がかかるのでは?というのが正直なところ。

建設業界だけで何とかなる話でもないしな~またいつもの如く関連省庁間のイニシアチブの取り合い合戦になるんだろうな。。。

農業・林業

数十年前の不景気の際にも国土交通省が建設業者に対して農業参入支援を実施していましたね。

うまくいったところはあるのでしょうか?そもそも農林水産省と国土交通省の管轄も異なる分野の中で既得権益を守りながら事業を拡大していることができるのか?

植物工場の建設事業だけじゃ受注の落ち込みをカバーできるわけもなく、建設会社が事業者として運営していくのなら何か面白そうな気もします。

農林水産省と国土交通省。。。
農水省も既得権益は死守してくるだろうな。。。

インフラなどの運営

こちらも箱モノを造って終わりじゃなくて運営まで事業化するといったビジネスモデル。そもそも運営ノウハウのない建設業界にとっては似ているようで畑違い。でも箱モノ建設だけじゃない事業に参入するからには、こういった運営ノウハウを持った人材を登用、もしくはアウトソースしていかないとダメなんだろうな。その体力があるか?そこまで経営陣が舵を切ることができるか?というのが不安要素ですね。

いやぁ~ウチは建設しかしませんので。。。という会社が大半ですね。。。

大規模災害に伴うインフラ復興事業や維持補修事業

あまり好ましい状況ではありませんが、災害が起きると建設会社が潤うというのも事実。

実際、東日本大震災や最近の大雨、台風などの復興事業で仕事を受注してきた中小建設会社も多いことでしょう。

こんな災害を期待するのはあまり嬉しいことではありませんが戦後75年ですし、戦後復興で整備されてきたインフラ設備が寿命を迎えていることは明らかですね。

災害が起きると建設会社の株価が上がるのはこのためか。。。なんだか複雑な心境だな。。。

復興事業とオリンピック需要のその後…

東日本大震災や度重なる災害、オリンピック需要による好景気、とはいってみたものの、労働環境は改善されていますか?

好景気であれば世の中の流れに少しは追いついてよさそうなものですが、いまだに週休2日を確保できていない、働き方改革という(名ばかりの?!)改革、休みが減ると収入が減るという問題、人材不足、等々、この業界が抱える問題こそ、この時期に大いに議論して改善して頂きたかった、というのが正直なところです。

この状況で若手は増えるのだろうか?労働者からみて魅力的に映るのだろうか?今後、市場が悪化してきたら競争が激化して利益率が減少してくるのではないだろうか?

ここ数年の好景気は復興事業やオリンピックといった大型事業が集中した環境によるところが大きいと感じます。つまり業界の風土は変わっていない。ゼロとは言わないが世間のスタンダードからは離れている点は多いと思いますね。

ということは、状況は改善されない、ということ。。。?
おそらく。。。そうなるじゃろな!簡単に改善などできんじゃろ。。。

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