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海外で働くという選択肢
突然ですが海外で働くことに興味はありますか?
最近の若い人は草食男子で女の子に興味がないとか車に興味がないとかいわれていますが、そんな中でも私が特に気になったのは海外で働くことに興味がない、地元で仕事を探すのが一番!という意見。
実際、私が勤めていた会社でも海外事業があったため、入社面接の際には、海外でもどこでも行きます!と元気よく言ってたくせに結婚して子供ができて住宅を購入したとたんに海外赴任はちょっと遠慮します、という人が多かったこと。
まぁ海外で働く以上、単身赴任になったり言葉も文化も異なるので本人が受けるプレッシャーも相当なものになるのは理解するのですが… また日本の建設会社の場合、休暇で帰国できるサイクルが長すぎですね。
完全にグローバルスタンダードからかけ離れちゃってます。
とはいえ、私自身、海外で働くことに非常に興味津々なので、ちょっと最近の若い人の感覚が理解できないですね。
というか、そんなんじゃ日本の将来どうなるの?って。(またオジサンの愚痴になっちゃうんだけど…)
愚痴はさておき、転職を見据えた場合の選択肢、という観点で思うところを書いていきたいと思います。
海外進出撤退の裏側
日本の建設業は数年前2010年頃と比較して景気がいいようですね。
私が勤めていた2010年頃は国内のビッグプロジェクトがなくなり今後、どうなるんだろう?って雰囲気がプンプンと漂っていました。
今はそうでもないようですが2010年前後は建設会社の破産・統合なんてよくありましたし、破産はなくともボーナスはなし、早期勇退制度(というなの退職制度)の実施なんてよく行われていました。
政府もウソかホンキかよくわかりませんが建設業界の他業種への進出支援(農業やら介護事業など…)を斡旋していたのを覚えています。私がやべぇこの業界!って思ったのもこの頃です。
その後、持ち直したようですけど、要は大地震があって原発が津波に飲まれる大惨事が起きて、オリンピックが間近に控えてリニアやら道路やら競技会場の新設工事が増えてるからじゃないの?って、なんというか大惨事とイベントが起きると建設業界が潤うっていう状況は昔から変わりませんね。
熟練工が不足しているとか言われているのを聞くと、数年前の農業事業への参入斡旋はどうなったんじゃ?!と突っ込みたくなりますが、要は数年先のことは判らない、というのが現状なのでしょう。
そうはいってもチョッと気になるのが建設業界の海外撤退が相次いでいるという事実。
こんな国内状況だから次の種を撒くために海外に目を向けるべきなのに実際は撤退が相次いでいるのを(今となっては他人事ながら)チョット危惧したりもしています。
あと10年くらいしたら日本の建設会社の海外でのシェアってどれくらいになっちゃうんだろう?
そうでなくても韓国とか中国とかの建設会社はどんどん海外進出してるのにね。。。
島国根性の日本と建設業界が直面する現状
日本は島国。やっぱりなんだかんだ言っても国内第一。
恐れずに別の言い方をすれば愛国精神たっぷりの鎖国制度が残っていると思います。特に建設業界に身を置いているときには痛切に感じていました。
言葉の問題があるにせよ海外労働者の受け入れには消極的だし、第一そんなことしたら業界団体から総スカンになるし、選挙で票も集められなくなる。
色んなしがらみにがんじがらめになりながら、身動き取れなくなって、気が付いたら昔はよく動いていた関節も動かなくなって、筋肉も弱り細ってしまっているような状態…
そんな巨人を見ているように思えて仕方ありません。
会社も会社で古い体質を引きづってチャレンジ精神が発揮できない、海外進出の失敗した場合のリスクが大きくて思い切った方向に舵取りできない…そんな印象ですね。
どこの業界も同じかもしれないけど、今は失敗することに対する許容値がずいぶん小さくなってきているような気がします。
昔はもっとダイナミックに思い切ってチャレンジできたような気がするのは私だけでしょうかね…?
にじゅう~よじかん はたら~けますか~?ビジネスま~ん!ビジネスま~ん!ジャ~パニィ~ズ~ビジネスま~ん!!
なんて勢いがあったのは単にバブル経済の影響だけじゃないと思うのは私だけでしょうか??(スイマセン。ネタが古すぎました…)
グローバル化に取り残されないために
とはいえ、日本の技術力はまだまだ中国、韓国、タイ、ベトナムなどの東南アジア諸国に劣っているなんて全然思っていません。
地震国、狭小国である日本ならではの技術力が発揮できるフィールドはまだまだあると思っています。まだまだ頑張ってほしい。でも現状は撤退に次ぐ撤退…
別に今いる会社の経営計画を塗りかえよう!!なんて簡単に思っちゃいません。そんな簡単なもんじゃないですよね。色んなしがらみで…(悲;)
私の場合、自分だけでもこのがんじがらめの硬直した組織からの脱出という名の転職に踏み切りました。苦労はしたけど(今もしていますけど…)全然後悔はしていません。
以上…、日本の建設業がもっと元気になるために、そして若い人にもっと果敢にチャレンジして欲しい、というオジサンの勝手な想いで今日の気持ちを文字にしました。
頑張れ若者!!腐るな若者!!未来は明るい!!