目次
土木は都市伝説の宝庫?!
言うまでもないでしょうけど土木の歴史は長い! 黒部の太陽、海峡などといった映画に代表されるような壮大なスケールを舞台とした土木工事主体の映画だって数多くリリースされていました。
その昔だって、それこそ人の歴史とともに土木の歴史があるって言い切ってもいいくらい歴史が深い分野だと容易に想像がつきますね。
歴史が深い イコール 昔から言い伝えられた様々な伝説の宝庫、という訳で今回は趣向を変えて土木にまつわる都市伝説について考えてみたいと思います。
人柱
人柱を立てる、人柱に立たされる、なんて聞いたことあるかと思います。真偽の程は別としてそれこそ飛鳥時代から伝説が存在しているとのこと。
人身御供の一種でこのような伝説、習俗は日本だけじゃなく世界中にあるそうです。城郭建築の際に人柱が埋められたとされる城とかトンネル工事の際に労働者の遺体が埋められていたとか… 十勝沖地震で損傷した壁面から立ったままの姿勢の人骨が大量に発見された、なんてこともありましたね。
コンクリ詰めなんて実際ドラマ(ヤクザ映画や刑事モノ)の世界の話かと思っていましたが、チョット調べてみただけでも色々と検索に引っかかっちゃいました。
大量のコンクリを打設する工事や杭打ちの孔を覗き込んだ時に、”ここにムカつく奴を放り込んでコンクリ流し込んだら絶対に見つからないよな~” な~んで思ったことのある人は私だけないはず… (汗; 当然そんなことしませんが…) でも遥か昔、気に入らない奴を消してしまえって思っちゃう気の荒い親方がいたとしても全然不思議じゃないですね。
迷信や習俗による人身御供も何となく納得できちゃう…
今では何かとイメージアップに精を出している建設業界ですが、長い歴史の中では人柱というのも都市伝説として葬り去られるには犠牲者の方にも申し訳ないような気もしてきました。
闇雲に事実を隠し通すのではなく、事実は事実として黒い歴史があったことも隠さずに伝えていくことも大事なんじゃないかな?と感じたりします。
トンネル工事は女人禁制
数年おきに土俵に政治家の女性が上がることについて議論がなされていますね。
ハッキリ言って個人的にはどうでもいい話題ですが。。。土俵に上がれなかったからと言ってその政治家(女性)の政治生命が絶たれる訳じゃなし、単に大衆視聴率確保のためにワイドショー化したテレビ放送には飽きてきました。
でもそれと同時に思い出すのがトンネル工事に従事する女性の話。かつては炭鉱、トンネルなどは過酷な労働環境から女性を保護するという名目で女性の坑内労働を禁止していた、というのは紛れもない事実。
私が入社した当時のホントの話、女子学生のインターンシップ生がトンネル工事に配属されたら現場の職長さんとその手下の職人さん一同が、「山の神が怒る!」と言って仕事を引き上げて帰っちゃったってことがありました。
話を聞いてみると山の神は女性なので、女子学生がトンネルに入ると嫉妬して怒っちゃう、結果として事故が起きる、というものでした。
今じゃ笑っちゃうことかもしれないけど、当時は大問題になったものです。
都市伝説でもなんでもなくて事実なんだけど、この話を思い出すといずれ近いうちに女性議員が土俵に上がることも珍しくなくなるんでしょうね。いずれにせよ土俵の話はどうでもいいですけど…
談合坂サービスエリア
談合坂サービスエリアって時期が時期だっただけに、建設業者が受注調整して(談合して)サービスエリアの入札者、入札金額を操作したために「談合坂サービスエリア」という名称になった、と勘違いしている世の中のお父さん、お母さんもいるのではないかと危惧しています。
実際はもっと高尚な名前の由来があって、
- 戦国時代に調停などの交渉ごとが行われた
- 農民同士の話し合いの場所となっていた
- 犬目・猿橋・鳥沢という地名が近くにあるため桃太郎になぞらえで団子(談合)坂と命名した
等々の由来があるそうです。不正な話し合いという意味合いのニュアンスが強い現代ですが、「談合する」イコール「相談する」というのが正しい意味だそうです。(談合だって悪くない!!という声が聞こえてきそうですが… 汗;)
会社の金で飲み食いできるようになると一人前
会社の金というか現場の金を色んな飲み会に流用するのは都市伝説でもなんでもないんだけど、なぜかこれを肯定する雰囲気がプンプンと感じられました。
会社の金で豪華な食事や綺麗なお姉さんのお店に行けるようになったら一人前、みたいな。。。
当時はチョット羨ましい気もしましたが、よく考えてみるとやっぱりヘン。普通の会社じゃあまりないでしょうね。
飲んだ次の日は遅れずに出社する
飲んだ次の日じゃなくとも遅れずに出社するのは当たり前のことなんだけど、特に飲んだ次の日に遅れずに出社して朝礼に出席する、というのが何よりも大事なこととして認識されていました。二日酔いでもOK!酒の臭いがプンプンしていようが朝礼に出席することが一番重要でした。
飲んだ次の日の朝礼に遅れた場合、人事評価に響くなんてことも。。。
先輩は飲んだ次の日は協力会社の事務所で一日寝ていました。
あの意味不明のしきたりは何だったんでしょう。。。?
まだまだあるハズ 土木関連の都市伝説
今回は、「人柱」「女人禁制」「談合坂」「会社の金」「理解できない建設会社のしきたり」って観点で考えてみました。歴史がある土木工事なのでまだまだ色々と出てきそうですね。(幽霊トンネルとか…怖…)
今度またネタが集まったら報告したいと思います。