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建設会社を辞めた後の転職先について
現状に満足していない、会社辞めたいけどその後のことが不安。転職なんて会社人生の中で何度もあるもんじゃありませんよね。多くの人にとって見れば初めての経験。新卒時の就活はいわば全員が直面する社会人になるための第一関門。一方、会社を辞めようと決意して転職するのは完全に自分の意思。辞めるのも辞めないのも選択肢として自分で決めないといけません。不安がないなんて嘘。誰でも不安を感じるものなんです。
そこで今回は建設会社に勤めていた人が転職先としての選択肢を広げるという意味で、私自身の経験および同じく転職していった同僚たちの例を挙げてみたいと思います。参考になれば幸いです。
主な転職先
地方公務員
私が若い時に辞めていった同僚や後輩で一番多いパターンがこの地方公務員への転職でした。国家公務員は無理としても地方公務員はキャリア枠があり地元や奥さんの地元で再就職というのを選択する人が多かったですね。どちらかというと、ブラックな勤務状況、休日出勤、深夜残業を避けるために安定した職種の代名詞ともいえる公務員になる、というのもある意味必然といえるのかも知れません。特に建築の同僚に多かったですね。この場合は転職サイトへの登録ではなく自分で官公庁のウェブサイトの募集要項を見ながら応募することになります。地方によって違いはありますが28歳とか30歳といった年齢制限を設けていることが多いので若いうちにしかチャレンジできないのが欠点ですね。
とはいえ地方公務員への転職は私はおススメしません。理由は色々ありますが私自身、公務員という働き方に魅力を感じなかったからという極めて個人的な理由によるものです。(人それぞれなんですけどね… 汗;)
メーカー
意外と多いのがメーカーへの転職。メーカーといっても色々ですが私が転職活動を行っているときには建設資材のメーカーや大手ゴムメーカーなどからのスカウトも受領しました。土木という私の経歴からみてもあながち共通点がない訳ではない、というのが新たな発見でした。大手ゴムメーカーのスカウト内容はこれから開拓していく海外建設資材の営業という職種を提示されました。これはこれで魅力のある内容だったのですが見送っちゃいました。
なぜこの会社からスカウトが???というサプライズも転職サイトに登録する一つのメリットといえるでしょう。
スーパーゼネコン
聞いたときになんで?と思わずにはいられないまさかのスーパーゼネコンへの転職もあり得ます。国内建設業界の将来を考えると私は選択することはなかったでしょう。しかし、今後もスーパーゼネコンは生き残っていくでしょうし中小ゼネコンでモヤモヤしていてかつ、今までの経験を100%活かしたい、というのであればアリの選択だとは思います。
しかし、スーパーゼネコンといえども同じ業界。休日出勤や残業の多さはあまり改善していないみたいです… ここが残念なところですね。
電力、ガス関連
どちらかというと発注者側にたつことが多い電力、ガスの業界ですが主力じゃないにせよ一定数の土木、建築職種の求人はあるようです。転職サイトから何社かスカウトを頂きました。しかし、当時の知り合いで電力会社に勤めていた人の話を聞いているとあまり魅力を感じることがなかったのでこちらも丁寧にお断りさせて頂きました。
電力、ガス各社も既存事業以外の新規プロジェクトを模索しているでしょうから狙ってみるのもアリだと思います。
デベロッパー
これも転職サイトからのスカウトを受領しました。実態がよくわからなかった(汗;)ことと、働いているところをイメージできなかったのでお断りしましたが… 実際に建設業界からデベロッパーへ転職した方の体験談みたいなものがあれば聞いてみたいものです。(参考にならなくてスイマセン 汗;)
プラント関連
プラント関連も主力、花形じゃないにせよ土木、建築関連の需要はあるみたいです。何社かスカウトを頂きました。海外で仕事をすることが前提であれば考えてみてもいいかと思います。英語ができるか否かで採用の可否が分かれることがあるかと思いますが、大手プラント会社も国内業務を専属に扱う関連会社を抱えているのでそこを狙ってみるのも手かと思います。私の大学時代のの同期はプラント関連国内関連会社からのスカウトを受領していました。(その後、ベンチャーと天秤にかけて給料の高い外資系ベンチャーに就職しましたが。。。) プラント関連の業界も国内建設業界と比べると給与水準は高いところが多いようです。
JR, 鉄道, 高速道路関連
こちらも転職サイトを通じてスカウトを受領しました。JR?と土木?と聞いて関連性が見られないように思うかも知れませんが保守など土木関連の職種が求められる部署もあるとのことでした。乗り物好きな私としては乗車運賃が安くなる(?!)という理由で一時期心が傾きかけました。面接の段取りまで電話で連絡するまでになったのですが、最後の最後にどうしても面接に行くことができない用事ができてしまい諦めた、という経緯であきらめることとなりました。
留学
こちらも若いうちにチャレンジしておくべきでしたね… 結婚して子供ができるとなかなか留学って大変ですから… (それでも可能性を潰さないためにも色々と情報収集だけは続けました) 当時目論んでいたのは奨学金を貰って留学して、その後、海外の会社で働く、というもの。後先考えずに単なる夢で終わっちゃいましたけど… 40歳超えちゃったらムリですね。さすがに。
どうしても今後は先細りの国内建設需要がみえています。若い人はどんどん積極的に海外にチャレンジしていって欲しい、と思います。マジで。
実家を継ぐ
継ぐ家がある人、継ぐ商売がある人向け。なので多くの人には参考にならないのでここでは割愛します。
独立する
どうやって?という人の方が多いでしょう。建設会社で目の前の現場でひたむきに一生懸命頑張ってきた人にとってみれば独立なんて「どうやって??」と思う人の方が多いでしょう。それができりゃ簡単にみんな独立してるよ!というのもまた事実。世の中そんなに甘くないんですよね…
全然別の業界へ
転職サイトでたまにスカウトを受ける全然別の業界からのお誘い。会社名も職種もよくわかんない…ってのも実際よくありました。先に言った大学時代の同期は外資系ベンチャーに就職してすごく給料が上がったって喜んでいました。なにやら自然エネルギー関連の会社みたいです。本社はアメリカって言ってました。まだまだ知らない世界、業界があるんだとつくづく自分が狭い業界の中で過ごしてきたことを思い知らされました。
さぁ!あなたは自由です!
どうでしょう。参考にして頂ければ幸いです。自分の経験から言うと、人は知らないことに恐怖を覚えるというもの。恐怖までいかないまでも不安はやっぱりありますよね。
私の場合、転職サイトに登録して、スカウトを待って、興味が湧いた企業のことを調べて、わからなかったら転職サイトに相談して、…という流れを繰り返すことで不安がなくなり、ワクワクに変わっていきました。そして、自分の気持ちも段々と転職の方向に自然と向かうことができたと思っています。
人は自由になれる、必要なのはその一歩を踏み出す勇気。最初は不安かも知れませんは、その不安も徐々になくなっていくことでしょう。
参考にして頂けると幸いです。