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建設会社の単身赴任オジサンの趣味
新入社員時代、現場に配属されてから上司、先輩と仲良くなるにつれて愕然とした出来事がありました。『趣味が低俗すぎる』というものです。
別に趣味なので個人的には「好きにしてくれ」って感じなのですがどうしてもなじめない自分がいたことを覚えています。
今は時代が変わってきている(と信じているので)私が勤務していた時とは異なると思います(信じています)が、当時の上司たちの趣味は大体以下のようなものでした。
- パチンコ
- 競馬、競輪、競艇
- 風俗
- ゴルフ
ゴルフはまだ良いでしょう。仕事上の付き合いもあることですし。競馬、競輪、競艇もまぁ良しとしましょう。たまに息抜きするのも必要でしょうから…でもその頻度が酷すぎる。そして風俗通い。飲み会の席ではほぼ間違いなくこの手のエロ話で盛り上がるオヤジたちの姿がありました。弁当屋のおばちゃんでもセクハラの対象にしてしまう所長連中。当時は建設業への女性の採用とか全然程遠い世界でしたね。
当時も建設業界のイメージアップ戦略が行われていましたがこのオジサンたちの存在がある限り、永遠に建設業界のイメージアップは実現できないと感じていました。
単身赴任により家族と会う時間がない
なんでこんなことになってんの?と当時チョット真面目に考えたこともありますが考えて辞めました。
そもそも上司であるオジサンたちは別の地方からの単身赴任でした。家に帰るのは1か月に1度あるかないかという頻度でした。
1年か2年の現場勤務が終わればまた別の現場へ勤務しながらの単身赴任が延々と続きます。
そしてオジサンたちは寂しさを紛らわすためにギャンブル、風俗の世界へと足を染めていきました。
と、理解したところまではいいけれど、将来の自分の姿と照らし合わせてみるとなんとも大きな不安が押し寄せてきたことを覚えています。
単身赴任により家族と一緒の生活に慣れていない
オジサンたちの愚痴から発せられるのは、そもそも家に帰っても居場所がない、でした。まさに「亭主元気で留守がいい」を実践しているという環境です。
子供が小さい時にはたまに家に帰ると子供に泣かれた、という笑えない笑い話を聞いたことがある方もいるでしょう。
単身赴任から単身赴任が続く現場勤務
絶対にこんな風になりたくない!! そもそも尊敬する先輩がいない!!と思い始めたのもこのような話ばかり聞かされていたことが原因かもしれません。
この10年近くは私の知り合いでも建設会社から地方公務員への転職が後を絶ちませんでした。私は既に年齢的に手遅れ(30歳オーバー)でしたので他業種への転職と道を歩みましたが、会社を辞めた後輩の内、半分くらいは地方公務員への転職でした。最近では団塊の世代の引退に伴い、50代の職務経験者にも地方公務員の採用が始まっているなんて話も聞いたことがあります。
働き方改革や女性の起用に盛り上がる前に先ず対策を打たなければいけない問題のような気もしますね。今は大分改善されているものと期待したいところですが。。。
単身赴任を辞めて家族と一緒に生活する道は閉ざされていない!
あなたが既に結婚していて、かつ「亭主元気で留守がいい」という状況でなければ、家族と一緒に過ごすという道は閉ざされていません。
諦めるのはまだ早い! 私の知り合い、後輩の例をその転職先の一例とメリット、デメリットを記載してみました。
地元の建設会社に転職する
メリット:地元から離れたくない人にとってみたらいいかも。
デメリット:将来性は明るくない(かも…)
それなりに経験が豊富であれば地元に帰って地場の建設会社に就職するのもアリでしょう。将来性とか給与アップ、という点では見劣りしますが。。。
地方公務員に転職する
メリット:安定している。労働環境の改善が見込める。
デメリット:年齢制限があるから誰でも狙えるという訳ではない
最近では高齢者の退職や民間登用などで年齢制限もある程度なくなっているとか。。。? 20年後のことはどうなっているかはわかりませんが、動きの遅い業界なのであと20年くらい(定年するまで。。。)であれば安泰といえるでしょう。
単身赴任のない民間企業に転職する
メリット:給与アップ、労働環境の改善が見込める。多くの業種から選択することが可能。
デメリット:これまでに自分が培ってきた建設業界での経験が活かせない(こともある)
選択肢も多いし可能性は無限大!!建設業界以外にもこんな世界があったのか?!と驚くことになるでしょうね。。。
働き方改革よりも女性の積極登用よりも家族と一緒に暮らせる建設業界を!!
個人的には働き方改革も女性の積極登用も単身赴任をしていない人たちの戯言のように思えて仕方ありません。
先ずは家族と一緒に暮らせる業界であって欲しいなと切に願います。(労働環境の改善は当然継続するものとして…)
とはいえ古い業界体質のことですから一朝一夕に変わることはないでしょうしあり得ませんね!!(断言、苦笑;)
自分の人生、自分の家族のことですから、一人で悩むことなくご家族と十分話し合ったうえで転職活動をすることを個人的にはお勧めしたいと思います。