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お役所主導の働き方改革に効果はあるのか?
建設業界の悪いところは何でも横並びでお役所主導で改革が起きにくい点にあります。
業界団体の力が強いのと独り勝ち、独り抜けを許さない村社会体制が根強いのがその理由。
そんな中でも時代の流れで働き方改革という言葉を良く聞くようになってきました。
改革というほど大きな流れになるとは個人的には全く思いません。。。が、それでも小さな一歩なのかも知れません。あまり期待せずにお役所の取り組みについて調べてみました。
建設関連産業における働き方改革の背景
日本全体の生産年齢人口が減少する中、10年後には高齢者の大量離職が見込まれています。全産業と比較しても長い労働時間、低賃金。
他の産業では既にあたりまえになっている週休2日も満足に確保されていないという状況にあります。
ましてや新国立競技場建設をめぐる若手の過労自殺などの世論もあり「働き方改革関連法」は成立、改正労働基準法が施行されることになりました。
長時間労働の是正
3800件のうち1100件で実施した、という状況から見ても『少なすぎじゃね?』というツッコミが聞こえてきそうですが、1/3の実施率をもって改革と銘打ってしまうあたりも日本ならでは、という感が否めません。
改革を推し進めるのであれば原則すべての工事に適用、というくらいの強制力が必要ですね。
そもそも週休2日は改革に該当するのでしょうか?
他の会社では何年も前から週休2日になっているはずです。
今更、改革とか言って週休2日を掲げるあたりが既に周回遅れという印象を与えてしまいますね。。。
生産性向上
この恩恵を受けられる現場は果たしてどれくらいあるのだろうか? 一方で雇用の確保もしなくてはならない。 地方の小さな建設会社の状況を考えるとどうなんだろ。。。
- 生産性が向上して現場の作業員を大幅に減らすことができる。
- 公共工事が減少して作業員は更に必要でなくなる。
- 地方の建設会社の経営が成り立たなくなる。
こんな感じでしょうか。。。?
3Kから新3Kへ
だそうです。 新3K、なんとも魅力的ですね。(失笑)
残念ながらこの程度の改革とは言えない内容を改革と銘打って大々的に発信するのがお国の役目であるとすれば、既に終わってます。
「お前」まえが終わってんだよ!は他人事じゃない?
ここまで書いてきてホリエモンのお前が終わってんだよ!を思い出しました。
「アラフォーの会社員です。主は手取り14万円です…。都内のメーカー連続12年で役職もついていますが、この給料です…。何も贅沢できない生活、日本終わってますよね?」という投稿にホリエモンが言及した辛辣なコメントは「日本が終わってんじゃなくて、『お前』が終わってんだよww」というもの。
日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよwww / 12年勤務して手取14万円「日本終わってますよね?」に共感の声 「国から『死ね』と言われているみたい」「日本はもはや発展途上国」 (キャリコネニュース)…
「いま」を見つけよう - https://t.co/0lZL3DLZI0— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 7, 2019
賛否両論あるにせよ、ホリエモンのこの発言にはドキッとさせられました。
自分の今の状況に満足できていないのは会社のせいですか?国のせいですか?そういう時代だから仕方がない、と考えていませんか?
他人に自分の人生を任せる生き方なんて捨ててしまえ!
自分がドップリつかっていた環境を変えるのは勇気のいること。横並び教育を受けてきて横並びの建設業界で仕事をしてきたら更に他人と違うことをすることに大きなエネルギーが必要になるでしょう。
でも会社や国が進める働き方改革がその名の通り『改革』されると思っていますか?思っているとしたら「終わって」ます!
自分の人生は自分で切り開くもの。もう改革が進んでいくのをじっと期待し続けるのはヤメにしませんか?